最近は「ワークショップ」という言葉があちこちで聞かれるようになり、それなりに認知度も高まってきたように思います。しかし、分かっているようでいてよく分からない、という方もかなり多いはず。かくいう私たちも・・・
 それでも、それなりにワークショップの場数を踏んでいる私たちがわかったことのひとつは

     「自分たちが心からワークショップを楽しめば、参加者の方々も乗せられて楽しくなってくる」

ということです。(もちろん、ひとりよがりの自己満足であってはいけませんが)
 ワークショップを楽しむためには、「ワークショップとは何か」ということをしっかりと理解することも大切です。このページでは、理解するための簡単な豆知識をご紹介します。

 ここでご紹介するワークショップ豆知識は、以下の文献から引用して作成しました。ここでは、それぞれの書籍の一部を抜粋していますので、より詳細な内容をお知りになりたい方は、それぞれの文献からご確認ください。

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱:世田谷まちづくりセンター、1993.8
  ・参加のデザイン道具箱 PART-2:世田谷まちづくりセンター、1996.3
  ・未知普請ワークショップ(車座集会)指針(案):国土交通省中部地方整備局 倶楽部「未知普請」、2003.5

 

Index

ワークショップQ&A

用語集

参加のデザインの三要素

住民参加で大切にしたい基本姿勢

住民参加プログラム作成の基本的考え方

住民参加の企画・運営にあたって・・・12のヒント

住民参加の現場から得られた経験則

ワークショップの七つ道具

参考図書

 

 ワークショップQ&A

 ワークショップに関するQ&Aをご紹介します。

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱:世田谷まちづくりセンター、1993.8

  1 ワークショップってイベントの一種ですか?
2 ファシリテーターとは何をする人ですか?
3 ワークショップのプログラムづくりとは、ある結論に導く方法を考えることですか?
4 ワークショップの目標づくりとは何ですか?
5  30人集まってワークショップをしても、それは一部の意見ではないですか?
6 住民参加の計画やデザインにおける専門技術者の役割は何ですか?
7 住民参加では、質の高いデザインが達成されないと思いますが?
8  ワークショップは、世田谷のような意識の高い地域だからできるのではないですか?
9 どういうスケールの計画まで住民参加でおこなえるのですか?
10 ワークショップを企画したいと思ったら、始めに誰に何を相談すればよいのですか?
11 参加者はどのようにして集めればよいのですか?
12 ワークショップの準備には、どのぐらいの作業が必要になりますか?
13 ワークショップを運営するのにスタッフはどれ位必要ですか?
14 利害の対立する参加者の意見はどのように扱われますか?
15 グループ毎に作り上げられたアイデアは、どのようにして一つにまとめられていくのですか?
16 ワークショップでは、グループに分かれて話し合ったり作業することが多いのは何故ですか? グループを作る上で工夫すべきことはありますか?
17 こうした手法は、施設の管理や運営にも生かされていくのでしょうか?

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 用 語 集

 ワークショップ関連で用いられている用語集をご紹介します。

<引用させていただいた文献>
  ・未知普請ワークショップ(車座集会)指針(案):国土交通省中部地方整備局 倶楽部「未知普請」、2003.5

 

【ア行】
アイスプレイク
アドバイザー
オープンハウス
オブザーバー(傍観者)

【カ行】
協働(パートナーシップ)
合意形成
コーディネーター

【サ行】
サイレントマジョリティ
参加の梯子
住民参加の形態と特徴
ステークホルダー

【タ行】
第三者機関
対話型行政
デザインゲーム
【ナ行】
ノミナル・グループ・プロセス

【ハ行】
パネルディスカッション
ファシリテーショングラフィック
ファシリテーター
ブレーンストーミング

【マ行】
【ヤ行】

【ラ行】

【ワ行】
ワークショップ

【A〜Z】
KJ法
PI (パブリック・インボルブメント)

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 参加のデザインの三要素

 誰もが最初から自由な雰囲気の中で発言でき、しかも限られた時間の中でも成果を生み出せる集まりを持つことが必要とされています。このような場をどうつくるのかを考えるのが「参加のデザイン」です。
  参加のデザインの三要素は以下の3つに整理できます。(図をクリックすると詳しい内容がご覧になれます)

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱:世田谷まちづくりセンター、1993.8

参加のデザインの三要素

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 住民参加で大切にしたい基本姿勢

 住民参加を実践するうえで何よりも大切なのは、ワークショップをはじめとする手法ではなく、どういうところに住民参加の意義を求め、何のために行うのかという基本的姿勢ではないでしょうか。
そのような姿勢の違いによっては、同じワークショップの手法でも全く違った結果を生み出すものです。
その、住民参加で大切にしたい基本姿勢とは・・・

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱 PART-2:世田谷まちづくりセンター、1996.3

 1.立場をこえて互いに学びあえる関係をつくろう
 2.参加者の自己実現をサポートしよう
 3.参加の場で決められることをたくさんつくろう
 4.みんなで一緒に行う共同作業の機会を多くつくろう
 5.対立する意見や価値観を創造の源と考えよう

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 住民参加プログラム作成の基本的考え方

 公共事業における住民参加のプログラムを企画するということは、事業の意思決定プロセスの中に、地域に暮らす住民の意見や判断を反映させる道筋を考え、その進め方や実施方法を組み立てることです。
プログラムを考える基本的流れは、次のとおりです。(図をクリックすると詳しい内容がご覧になれます)

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱 PART-2:世田谷まちづくりセンター、1996.3

プログラム作成の流れ

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 住民参加の企画・運営にあたって・・・12のヒント

 住民参加を企画・運営するにあたってのヒントとして、いくつかの方法や留意点をまとめてみました。

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱 PART-2:世田谷まちづくりセンター、1996.3

 1.目標づくりの意義
 2.計画策定プロセスにおけるさまざまな意思決定
 3.ヒアリングの準備と実際
 4.参加のプロセスの典型的モデル
 5・ワークショップの一般的構成
 6.グループ作業の方法
 7.住民参加会議の具体的検討項目
 8.住民参加会議の事前の準備
 9.住民参加会議がはじまる前のチェックポイント
 10.住民参加会議がはじまって・・・いくつかの留意点
 11.住民参加会議のニュース
 12.会議の不満な要素

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 住民参加の現場から得られた経験則

 住民参加を企画・運営するためには、住民参加の現場で実際に何が予想され、あるいは期待できるのかということを、あらかじめ知っておくことが必要です。
ここでは、今までの住民参加の実践現場から得られた経験則についていくつかご紹介します。

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱 PART-2:世田谷まちづくりセンター、1996.3

 1.住民参加の結果をどう反映するかが参加者の最初の関心事
 2.事業への関心の持ち方は人それぞれに異なること
 3.参加手法は、参加対象となる人や目的によって柔軟に変える必要があること
 4.それぞれの集まりに達成感や充実感が求められること
 5.住民参加の進め方自体に透明性があること

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 ワークショップの七つ道具

 ワークショップの中で使用すると便利な、文字どおりモノとしての道具をいくつか紹介しましょう。

<引用させていただいた文献>
  ・参加のデザイン道具箱:世田谷まちづくりセンター、1993.8

 ・8色マーカー
 ・罫線入り模造紙
 ・ポストイット
 ・名札
 ・参加者名簿
 ・スケジュール表
 ・その他よく使われる文房具

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